「13:30からPNGの教育セクターの現状についてのオリエンテーションを受ける」
以上です。
7:30に起床して、
youtubeで昨日の坂本勇人のホームランかっこ良いなぁーと何回か見返して、
ベースのスラップ集をダラダラ観ました。
俯瞰してみると、
きれいな海際で、パソコン片手にスローライフ・・・。
ある意味成功者みたいな生活ですw
その後、半身浴してー、
英語をちょっとやってー、
出発です。
見つけてくれた韓国料理屋に行きました!
石焼ビビンパ!
うまーい!
素敵なランチでした。
その後、本日のメインである、
教育セクターの現状についてのオリエンテーション!
専門員の方から、かなり深いことが聞けたので、すごく有意義でした。
質問もしまくったため、その中のいくつかをご紹介。
①基礎学校(elementary)、初等学校(primary)、中等学校(secondary)の区分変更
(就学年限は Pre + E1~2 + G3~12 の13年間です)
現行の 3(elementary:幼、小1~2) - 6(primary:小3~中2) - 4(secondary:中3~高3)
のシステムから、1-6-6に変更中みたいです。
場合によっては来年度から変わるかもとのことです。
私は primary のG7~8を担当予定なんですが、もし区分が変わったら、secondary に異動になるのかなー。
謎です!w
②就学率の変化
PNGに義務教育という制度はないが、国から学校へ補助金を出し、授業料を実質無償化にしたらしいです。
それにより、primary への就学率がこの10年で2倍になったんですって。
これはとっても良いことですね。
国づくりは人づくり。
人づくりの根幹は教育と信じています。
③大洋州での立ち位置
PNGは大洋州のリーダーとの自負が強いらしい。
まー、実際そうかもしれません。
が、識字率・計算力は平均以下らしいとのことです。
国土が広いぶん、地方の村とかがどうしても低いみたいですね。
④教科書がない。
カリキュラムはあり、指導方針が示されたティーチャーズガイドはよくできていますが、教科書はないらしいです。
必要があれば、各学校が本屋で買い、貸与しているとのこと。
教科書がない授業って、自由度が高すぎて逆に悩みますね。
指導者によりバラツキが大きく出そう。
また、生徒が授業時間外で学習することが難しそうですね。
⑤日本が教科書を作っている
④を改善するために、7億円近く出資し、まず試験的にG3~4の教科書を作り配布するらしいです。
来年1月から実施みたいです。
どういう変化が起こるか楽しみ。
ですが、毎年生徒に配直接布するなんてできないため、学校を地域ごとに管轄している群に配布し、各学校が取りに行き、毎年生徒に貸与するシステムらしいです。
が、怪しいなー。
きちんと学校に配布されるのか。
学校がきちんと教科書を管理できるのか。
毎年数十冊ずつ紛失していき、結局使われなくなっていく気がします。。
⑥学ぶ意義
芋等が自生するため、食べるものに困らず、望まなければ生活が村で完結するため、学ぶ意義を見出せない子どもが一定数います。
優秀で大学に進学しても、居心地の良いコミュニティで過ごすことを望み、退学して地元に帰ってしまう子も少なからずいるみたいです。
嫌々学ぶ必要なんてなく、やりたいことができているなら良いことだと思いますが、
せっかく優秀な子だったら、指導者がもうちょっと良い方向に導いてあげられたらなーとも思います。
⑦教育格差
③につながりますが、地方で働くことを望む教員があまりいないことで、教育格差が生じているらしいです。
それはどこの国でも同じですかね。
PNGの場合は、さらに、インフラが整備されておらず、天候により通学が困難になることも影響しているみたいです。
⑧secondary後の進路
G12における国家試験で進学できる学校や学部が決まってしまうらしいです。
大学に行きたくても、成績が悪いと行けない。
エンジニア等が人気らしいですが、成績が悪いと学部が制限されてしまうらしいです。
ある意味では日本等も同じかもしれませんが、世知辛い世の中ですね。
⑨校種による教員免許の違い
secondaryの教員になるためには学士(大学卒)が必要だが、
primaryはdiplomaという3年生の職業訓練校卒で良いらしいです。
そのため、primaryの教員には、
もともと教員希望ではないが、大学に行くことができなかったら教員になった人や、
専門性がそこまで高くない人が少なからずいるとのことです。
いくつかと言いつつ、9個も挙げてしまいましたw
(これでも精選してます。)
でも、1番考えさせられたことは、上述したことではありませんw
先日、PNG事情で書いたことと、数値は若干異なるかもしれませんが、『進学率』についてです。
primary への総進学率は88%らしいです。
(総進学率とは、病気等の休学や国家試験等の留年などによる、適正年齢外の子を含めた進学率のことらしいです。先輩の話では学年と年齢はバラバラみたいです。)
パッと見、高く見えますが、総進学率であることと、
10%強が小学校へも通っていないということを考えると、
ちょっと考えさせられる数字な気がします。
次に、secondaryの総進学率となると、、、24% らしいです。
現状、4人に1人しか高校へ行っていません。
・・・わかってはいましたが、低いですね。
ですが、衝撃を受けたことはこの数字自体ではありません。
現在は低いけど、
我々で進学率あげりゃいいんでしょ?
と、思っていました。
それが、仕事だと思っていました。
が、、違いました。。。
聞くところによると、
primary は 3800校 あるらしいですが、
secondary は 257校 しかないらしいです。
(日本は、小学校:19700校、 中学校:10000校、 高校:4900校)
すなわち、進学率が低い理由は、、、
経済的な事情や、学力、向学心が欠けているからではなく、
単に、「ハード面のキャパシティーが不足しているから」らしいです。
え・・・・・・・・・。
そんなことってある?
じゃあ、我々がいる意義ってなに?
数学というツールを通して、
生徒に学習の楽しさや、重要性を伝えること。
多くの学びを与え、生活するうえで必要な力を身に付けること。
人生を豊かにすること。
また、その方法を同僚に見せ、助言し、協働していくなかで、
結果として、学校という集団で組織的に進学率を向上させたり、
生徒の夢を実現させたりすることが我々の仕事だと思っていました。
生徒の夢を実現させたりすることが我々の仕事だと思っていました。
でも、キャパシティが決まっている以上、
ある学校の成績が向上するということは、
ある学校の成績が向上するということは、
いままで進学できていた、他校の子が進学できなくなってしまうわけで・・・。
JICAボランティアが来た学校は当たりで、来なかったらハズレってことになりませんかね。。
それってどうなんだろう・・・。
やっていいのかな・・・?
前述した数字によると、
76% の子どもが中学2年生段階で学校における学習が止まってしまいます。
私たちが指導することで、大袈裟かもしれませんが、運命を変えてしまうような気がします・・・。
PNGで指導した経験がないため、もちろん断言はできませんが、
おそらく、「国家試験で点数を取らせる」ということだけに着眼するのであれば、容易にできると思います。
過去問を徹底的に分析して、
頻出の単元を反復してやらせればいいだけだから。
でも、それでいいのかな?
日本からわざわざ来たんだから、数字上げてね。って言われそうだけど、
やっていいのかな?
国家レベルで見たら、何の発展もしていないよね。
最優先すべきことは、
ハード面を整えることではないですかね。
なんかすんごく考えさせられました。
し、
若干目的を見失った気がします。
いずれ知ってしまうことではあったにせよ、あまり知りたくない情報でした。
Tweet
0 件のコメント:
コメントを投稿