2020年7月25日土曜日

教える者は学ぶ者

教育者として、原点に帰らせてくれるありがたいお言葉を共有致します。



ブログを書くのもあと数回かなー。

と物思いにふけってみるw



さて、今回は、

世界のホームラン王、王貞治さんが、

ミスタープロ野球、長嶋茂雄さんらとともに、

巨人の中心選手としてV9を達成した際に監督を務めていた、

打撃の神様こと川上哲治さんについて、

生誕100年記念でコメントした内容の紹介です。



世代的に知らない方がいるかもしれませんので、

まず、捕捉させていただきますと、

川上哲治さんは、

選手として、

史上初2000本安打を1646試合という最少試合数で達成し、

かの有名な「ボールが止まって見えた」という名言を残された偉大な方です。

通算打率 .313 、 首位打者5回。

まさに打撃の神様。


しかし、入団は投手としてですw

プロ前半のキャリアはピッチャーも務めた元祖二刀流です。

すごすぎる。



監督としても、

チームを9年連続日本一に導いた最強なお方です。

(最近だと原巨人や緒方広島がリーグ3連覇を果たしましたが、3連覇で途絶えてしまっています。9連覇。ましてや連続日本一だなんて・・・)



川上世代どころか、

ON世代すら現役でプレーしている姿を直接観たことなどありませんが、

巨人の星で育った私にとっては、

とても身近な存在であり、とても尊敬する方です。

(と、勝手に思っていますw)


では、さっそく王さんのコメントをご紹介いたします。

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「ぼくの野球人生の中でもっとも影響が大きかった人だからね。」

川上さんに語りかけるようにコメントが始まります。



「どうしても今の世の中は、

 川上さんタイプよりも長嶋さんタイプというのか、

 みんな通り過ぎてしまうんだよね。

 もっともっと川上さんはクローズアップされるべきでしょうね。」


「教えられる側より、教えるほうが命懸けにならないといけませんよ。」



王さんは、世界記録である868本のホームランを放っていますが、

その原点は川上監督と、川上監督が招聘した荒川打撃コーチとの

血のにじむような特訓が原点であると仰っています。



「教わるほうはあまりよく分からないんですよ。

 でも教えるほうは自分の通ってきた道でしょ。

 自分なりの反省点もあるわけです。

 だったら選手にそういう反省をさせないためにも

 考えさせることです。」


「川上さんの教えにもあったが、

 自分の型に染めるのを教えるというんじゃない。

 この選手の長所をどう引き伸ばし、

 本人に自覚させるか。

 それが教える人です。
 
 そこには演技も、忍耐も必要なんですよ。」



監督コーチとともに、

一本足打法という独自のバッティングフォームを

生み出した王さんだからこそ残せる

重みある言葉ですね。



「ぼくは選手としてもそうだったけど、

 監督としても川上さんの流れを受け継いできた。

 川上さんだったらどうしたかな?

 と思いにふけったことはよくありましたね。」


「教える者は学ぶ者。

 監督は『組織と人の心になって、

 自分の向上を常に意識しなければ務まらない。」



王さんはそう言い残しています。

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川上監督の教えのもと、

王さんは、

選手としては、

皆さんご存知の通りえげつない成績を残し、

監督としても、

巨人とダイエー(ソフトバンク)を率いて常勝球団を築いています。



川上監督は何がすごかったか。


タイトルの通りです。


常に学び、

常識にとらわれず、

変化を恐れなかったこと。


と、私は解釈させていただいております。



新しいことにどんどんチャレンジしています。

具体的には、

・メジャーのドジャース式の考えを導入

・キャンプで選手に猛練習を強制

・サインプレーの導入

・守備のカバーリングの導入

・管理野球の構築

・秘密練習のための報道陣の取材規制

・栄養学の導入

などなど。


いまでは当たり前になっていることも多々ありますよね。

チームプレーという造語は川上さんがつくったみたいです。

川上さんが導入してから何十年続いているんだろう。

ノムさんとか、星野さん、仰木さん、落合さん等もそうかもしれないけど、

名将と呼ばれる人って、本当にすごい!


そして、

現役監督で最も名将と呼ばれている原監督にも、

似たようなものを感じているのは私だけでしょうか?


素人目にも明らかにうまい!

バスケでは、10点差以内の敗戦は監督のせい。

なんて言われることもありますが、

野球でこうも変わるかね。

今シーズン始まってまだ1カ月ちょいですが、

原監督の采配でものにしたゲームがいくつもあるように感じます。


川上監督がもつ、

巨人における監督通算勝利数1066勝を

今シーズン中にも塗り替えることでしょう。

(先日、歴代2位だった長嶋監督の1034勝を上回りました。)


インタビューや解説を聞くと、

やっぱ違うんだよね。


あれだけの経験と実績があるにも関わらず、

学んでる。

変化している。


最高の生きた教材から、

今後も目を離せません。




「教える者は学ぶ者。」


おっしゃる通りです。

教育業界からしたら、当たり前かもしれませんが、

去年こうだったからとか、

これが私のスタイルとか、

どうしても、閉鎖的で、

型にはめがちな部分があります。

まさに、言うは易く行うは難し。



どこまでできるかわかりませんが、

教壇に立つ者として、

先に生きる者として、

常に頭の片隅に留め置き、

時代や生徒の変化に敏感に反応し、

謙虚な姿勢で学び続けなければ。

と、改めて思わせていただきました。



よし、頑張ろう。


その前に、

1回巨人の星を読み直そう!w



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