2020年7月18日土曜日

JICAボランティア(青年海外協力隊)を生徒に勧めるか

青年海外協力隊(現JICAボランティア)について、まとめよう!

という、気持ちがありました。


でも、

いざ、パソコンに向かっても、

まったく案が思いつきませんでした!w


YouTuberのように、

質問とか寄せてもらえれば、

簡単に答えられますが、

そーゆー形式でやってないですもんね。

完全なる一方通行w


ということで、

考えた末に、

私が教壇に戻ったとして、

「生徒に協力隊を勧めるか」

というテーマで話してみたいと思います。

今後に生きそうだし。



結論から申し上げますと、

勧めません!!w



おそらく、今後の教員人生で、

PNGでこういう経験をしたと、

話すことは多々あるでしょう。

当然、その都度、

JICAボランティアについても、紹介するでしょう。

だけど、

「君たちも将来ぜひ青年海外協力隊へ」

とは、ならないかな。


決して、

「行かない方が良い」

と言っているわけではありません。


中立な立場から、

「自分で考えなさい」という意味です。


進路指導と同じですね。

選択肢の一つとして提示するだけ。


視野を広げることや、

興味を持つことはとても良いことですし、

単純な好奇心から参加を検討するのも悪いことではないでしょう。


でも、

ただ海外に行きたいだけなら、旅行でもいいし、

途上国を見てみたいだけなら、バックパッカーでもいいし、

語学を学びたいだけなら、留学でもいいし、

海外で生活したいだけなら、ワーホリでもいいし、

海外で働きたいだけなら、海外勤務のある会社に勤めるのでもいい。

このご時世、海外に行く選択肢なんてたくさんあります。


「青年海外協力隊でなきゃダメな理由」があるのか。

それが明確に無いのであれば、

べつに無理して行かなくてもいーんじゃない?

個人的にはそんな感じです。


特に、「新卒」は!


というのも、

「参加する・参加しない」も大事ですが、

「いつ参加するか」もかなり大事だと思っています。

目的を明確にしないと。


だってさ、

若いときの2年間ってむちゃ重要ですよ!?


大学卒業してすぐ参加する場合は、

1次隊として、4月から訓練が始まり、7月に派遣。

派遣期間は、派遣されてから丸2年だから、

訓練とあわせると、トータル2年4カ月くらいで、

7月に帰国し社会に放り出されます。

すぐ採用してもらえればいいですが、

タイミングがうまくいかなければ、社会復帰まで約3年間を要します。


もちろん、

その期間が有益か、無益かは個人次第です。


でも、

もし私が採用担当だったとしたら、

協力隊上がりって理由だけでは採らないかな。


違うよ。

決して、彼らが無能だと言っているわけではない。

(確かにポンコツもチラホラいたけど。今だから言っちゃうw)

優秀な人もふつーに多かったですよ。

若くてピュアでエネルギッシュで人間的にも魅力的でした。

(参考)
2019年度1次隊、駒ケ根訓練所の平均年齢27歳。
173名のうち、新卒が約40名。



だけどさ、

協力隊って所詮ボランティアだから。

個人で決められる裁量が大きすぎるのよ。

何もしなくてもなんとでもなっちゃうし。


22歳からの2年3カ月って尋常じゃなく大きくない?

スキルやキャリアの1回目の分岐点じゃない?


社会人経験者もそう。

JICAはキャリアアップになるって謳っているけど、

本当にそうかな?

正直、私はそう思いません。

キャリアとして評価してくれんのって、

教育関係と、医療関係ぐらいじゃない?

(完全な主観です)


すべてを自分の権限で活動することができるため、

1回仕事がどういうものかわかったうえで参加すれば、

独立したような感じでいろいろなことにチャレンジでき、

意欲さえあれば、キャリアアップにつながるかもしれませんが、


新卒で経験がない状態で、

万が一、フワフワした2年間を過ごしてしまったらねー。

社会人経験がなくスキル不明の25歳。

採る側からしたらちょっとリスキーですよね。


それだったら、

2年間バリバリ働いた人を中途で獲った方が、

今の日本社会ではフツーに計算できそうじゃない?

人件費に育成枠的な余裕ないでしょ。


もちろん、

PNG同期のように爆裂な成果を上げる人もいると思いますが、

彼らが特別優秀なだけであって、一般論ではないと思います。


だから、再現性で考えたら、

同じ海外経験にしても、ボランティアより、

かつて推奨したように、IELTS頑張って、

格安の授業料でフィリピンの大学院に行った方が、

語学力と専門性が向上して良いんじゃないかなーって気がします。

留学とボランティアを比較するのもおかしなもんですが。


また、良い悪いは別として、

日本で働くのであれば、

日本で働くなりの慣習がありますよね。

それを知らずに、

上司とか誰も面倒を見てくれる人がつかず、

OJTもしてもらえないなかで

海外ボランティアで、

社会人としてのキャリアをスタートするのは、

ちょっと危ないかなーと思ってしまう部分もあります。


実際、

日本社会に不適応だったから、海外でモラトリアムを満喫してるんでしょ。

と、捉える企業もいるみたいですし。

(これはあながち間違っていない気がするw)



一方、

協力隊でしか得られないこともたくさんあります!


長所と短所は表裏一体とはよく言ったもので、

先述の通り、すべてを自分の権限で決めることができます。

経験の有無を問わず、

企画力や行動力、熱意やバイタリティーさえあれば、

保守的な日本企業ではできないものすごい活動ができます。

徹底的にやればキャリアアップになりますし、

それをアピールすれば、

就活でもきっと有利に働くでしょう。


さらに、訓練生時代から、

自分の専門性を問わず、

多様な職種のプロフェッショナルな方々と、

密に接することができます。

同業者等特定の方としか関わり合うことの無い社会人にはとても刺激になりますし、

新卒にとっては、大学在学時より、

よりリアルに「社会に出る」ということを学ぶことができます。

全国各地に友人を作ることもできます。


他にも様々なメリット、デメリットがあります。


その長短を自分で考えさせることなく、

なんとなく応募を勧めるなんてことはできません。


そういう意味から勧めません。

あくまで、選択肢を提示するだけ。


それに、

勧めなくったって、

やりたいと思ったら自分でやるからね。


現代の子どもたちは、

大人が思っている以上に、真剣に将来のことを考えています。

私のように、名前だけで学校を選び、

受験の日に初めて大学に行くなんてアホなことはせず、

設備や雰囲気、学習内容や教授、就職先まで見通して進路選択しています。

外野がどうこう言うことじゃない。


かつて、教員になる際、

・教員なんてお金稼げないからやめな。

・学歴無いわけじゃないんだからもったいない。

・部活で休みないからやめな。

・生徒のほとんどが一般企業に勤めるのに、社会経験がないまま教員にならない方が良い。

・採用試験パスすればいつでもなれるけど、新卒メリットは今しか使えない。

などなど、私も散々言われましたが、


うるせぇ!!

って感じだよね。

なりたいんだから、ならせろ。

自分で決めるから。

代替案として出したアナウンサーは却下されるしさw



そんな感じです!

って全然まとまりないですねw


結論は、

勧めません。


理由は、

やりたいやつは勝手にやるし、

興味あるやつは相談にくるだろうから。


私は、

ただ話を聞いてあげるだけ。

背中を押してあげるだけ。



だけど、

あくまで私の意見としては、

行くなら、新卒ではなく、現職参加がいいかなーって。

もう1回やるとしてもおそらくそう。


新卒でフレッシュな気持ちで、

情熱的に一生懸命やることもすごく立派で、

共に成長するという考え方もあると思います。

若いからこそできることもあると思います。


しかし、

少し厳しい話になりますが、

ボランティアとはいえ、任国のことを考えたら、

社会人としての経験があるプロフェッショナルが行った方が良いんじゃないかなー。

そして、

自分の人生のことを考えたとしても、

生きていくうえでお金は絶対に必要で、

将来やりたい仕事をするためにも、

なるべく空白を作らずキャリアを築いていった方が良いんじゃないかなー。

と思います。

打算的な私としては。

・・・英語をしゃべれないポンコツなお前が言うなって感じですがw




んーー、

難しいですね。

何かを選択するということは、何かを捨てるということ。


結局、

やりたいときに、やりたいことをやるべき!

それだけですねw


長々となんだったんだ。



青年海外協力隊参加理由の記事にも書きましたが、

私は国際協力がしたかったわけではありません。

だから、根本的にみなさんとは考えが異なっています。

この記事で不快に思われた方がいるかもしれません。

すみません。

でも、

否定的な意見とかは受け付けておりませんので~w



私は私なりにこの貴重な経験を生かしていきたいと思います。


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