少し、時を戻して18日水曜日
PNG時間の午前11時(日本時間10時)
キウンガの空港で飛行機を待っていたときに、
日本の本部で働いている友だちから連絡がありました。
「昨日付けで総務部から
”全世界から早急に帰国手続きをすることとする” と発表があったから、
今日あたりに報道されることになると思うよ。」
その連絡をもらってから30分後ですかね。
インターネット上にもその旨が報告されていました。
ということで、
「あ、私たち帰国することが確定したんだ」
と把握したのは、
スタッフさんからではなく、メディアからでした。
(なんか芸能人とかがよく言うやつみたいw)
私たちの間では、
各国判断から、全世界一斉判断に切り替わったということで、
かなーりビッグニュースでしたし、
NHKでも報道されたようですが、
世間の反応はというと、
・・・みんな知らない様子。。
我々の活動ってその程度の関心だったのかなー。
と、正直少し残念な気持ちになりました。
とまー
そんな複雑な気持ちで首都に上がりました。
前述の通り、50分巻いて首都の空港に到着。
待っていてくださったヘルスアドバイザーさんもびっくり!
何があったんですか!?って。
なんでかよくわかりませんw
検温していただき、
異常がなかったためホテルへ出発。
ホテル着。
さすがクラウンホテル!
って感じですね。
ジム付き!(これが1番大事)
プール付き!
朝食ビュッフェ付き!
キウンガとは比べ物にならないくらい現代的な生活です。
逆に言えば、
これだけお金を使わなければ、
PNGの首都では安全が確保されないということです。
もちろん街は徒歩移動禁止です。
そして、
続々とやってきた、同期や先輩、後輩たちとも合流!
久しぶりに会うと嬉しいですね。
みんな元気そうでよかった!
ちょっとした息抜き。
さて、
このあとの流れは、
18日(水) 移動日
19日(木) オリエンテーション
20日(金) 出国準備
21日(土) 出国
となっています。
10日間の予定だった首都への業務出張は4日間に短縮されました。
*オリエンテーション*
現段階で決まっている、
対応や待遇等を説明していただきました。
スタッフさんたちは連日対応に追われむちゃ忙しそう。
事務所で協議しても、
後に日本の本部で変更が決まった。世界の情勢が変わった。など、
情報が次々に更新され本当に大変そうです。
お疲れ様です。
内容については、
当ブログで言えることと言えないことがあるんですが、
可能な限りで報告させていただきます。
まず所長からのお話。
内容は主に3点。
①節度ある行動を。
日本へは退避ではなく、業務出張という扱いになっています。
そのため、というわけではありませんが、
自宅待機を含めた言動のすべてが今まで通り、公務にあたります。
息を抜くことも、リフレッシュすることももちろん大切だが、
身分をわきまえた行動をしてください。
おっしゃる通りです。
途上国から母国に戻るということで、
羽目をはずしたくなる気持ちもありますが、
世界中で苦しんでいる人がいるということを忘れることなく、
つつしんで行動したいと思います。
②メディア対応
各個人がするな。事務所に任せてください。
はい。
文字通りです。
不用意な発言はできません。
③健康管理
感染予防を徹底してください。
これもその通りですね。
おそらく世間の目はあまり温かいものではないことでしょう。
我々の活動についてや、今回の対応について等、
おっしゃりたいことがある方も一定数いらっしゃることでしょう。
もっといえば、
世界中から我々がウイルスを日本に持ち帰ってきた。
とすら思われているかもしれません。
悲しいことではありますが、
同時にしょうがないことであるとも思っています。
だからこそ、健康でいなきゃいけない。
少なくとも我々が感染してはいけない。
確率論であることはわかっていますが、全力で予防に努めたいと思います。
そして、
何よりも、
冒頭におっしゃられたことに心をうたれました。
「今の気持ちを大切にしてほしい」
辛い、悲しい、悔しい、やりきれないなど
様々な感情があるかもしれませんが、
そのすべてを忘れず、
自分たちの人生に生かしてください。
続いて、
ヘルスアドバイザーから感染予防対策講座。
コロナウイルスについての公式情報を知り、
具体的な感染対策について学びました。
コロナウイルスのみに限らず、健康第一で過ごしていきます。
最後に、
スタッフから、
我々の待遇について。
業務出張であるため、
基本的にはいままでと同じです。
住民票も抜いたままですし、
特別変わることはありません。
変わることがないということは、
すなわち、
金銭面が心配ということです。
我々には、
現職で参加している人。
仕事を辞めてきた人。
新卒で参加している人。
日本に住む家がある人、ない人。
等、様々な事情があります。
そんななか、
活動再開時期がわからない先行き不透明な状態で、
途上国で生活していくために支給される金額で、
日本という先進国で生活しなければなりません。
非常事態であるとはいえ、
お金のことはちょっとね。
うん。
みんなでがんばろう。
その後、
事務所から貸与していたものを返却し、
家の鍵とPNGで使っている銀行のキャッシュカードを預かってもらい、
終了です。
うん。
オリエンテーションを聞き、
先輩たちの話を聞き、
すごく考えさせられました。
おそらく、
世界中のみんな、日本のことが大好きでしょう。
戻れること自体は嫌なことではなく、
どちらかといえば嬉しいことでしょう。
でも、
理由とタイミングがね。
我々の活動は、
3カ月ごとに派遣されるシステムのため、
先輩たちのなかには、
もうPNGに戻ってくることができない可能性がある人がいます。
(1,4,7,10月派遣。私は7月派遣。)
そのなかには、
長年夢見ていた人。
何年間も応募してようやく派遣を勝ち取った人。
活動の集大成で、あと少しで全部やり切れるところだった人。
もいることでしょう。
私たちのようにまだ任期がある人にとっても、
軌道に乗ったところで活動停止を余儀なくされた人。
2年間という長期の緻密な計画で活動を行っていた人。
ようやく周囲が影響を受け始めたところだという人。
等多くいるはずです。
後輩は1月に各国に派遣され、2月に任地に派遣されたばかりです。
訓練が終わり4月に派遣される予定だった後輩は派遣延期となり日本で待機することになっています。
その他にも、
活動場所やお世話になった方への挨拶すらできずに帰国になってしまった人。
もいることでしょう。
当スタッフは、
全世界一斉本国への業務出張は史上初めてのことで、
先行きわからないが、
おそらく、再派遣も一斉に解禁になるだろう。
とおっしゃられています。
つまり、
全世界が落ち着かなければ戻ることができないということです。
・・・それって何カ月後だろう。
もちろんこういう思いをしているのは我々だけではなく、
学生や一般企業に勤めている方も同じだと思いますが。
改めて、
一刻も早く収束し、
世界に平和が戻ることを願っています。
世界中の同期や先輩後輩のみなさん。
気をつけて帰国してください!!
0 件のコメント:
コメントを投稿