東京マラソンが開催されました。
今回は、コロナウイルスにより、
一般市民の参加が見送られ、
エリートの部のみの開催となりました。
(参考)マラソンエリートの部とは、
参加資格(HPより抜粋)
(1) 次の①・②・③の条件を満たす競技者
①2019 年度日本陸上競技連盟登録競技者
②2020 年 3 月 1 日現在満 19 歳以上の者
③国内外の公認競技会で 2017 年 2 月 1 日以降申込期日までに下記の公認記録を出した者 男子 マラソン 2 時間 21 分以内、ハーフマラソン 1 時間 01 分 00 秒以内、10000m 28 分 00 秒以内 女子 マラソン 2 時間 52 分以内、ハーフマラソン 1 時間 11 分 00 秒以内、10000m 32 分 00 秒以内
(2)日本陸上競技連盟が推薦する男女競技者
(3)日本陸上競技連盟が招待する海外・国内男女競技者
2時間21分以内!!
こりゃ本当にエリートだわ。
むしろ宇宙人。あり得ない世界。
ということで、
マラソン一般枠には293,275人がエントリーし、
抽選倍率は11.12倍となるほどの人気なイベントですが、
男女あわせて約200名のこじんまりとした大会になったみたいです。
(例年は列が長すぎて、一般の方がスタートラインにたどりつくまでに30分以上かかると言われていますw)
今回の東京マラソンは、
東京オリンピックの選手選考を兼ねています。
みなさんご存知かと思いますが、
一応、代表3人がどう決まるのか、
簡単に説明します。
日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーである瀬古利彦さんのもと、
1年後の東京オリンピックと同じような時期に本番と同じコースで一発勝負で勝てる選手が1番メダルに期待できる選手、というテーマで、
昨年9月にMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が開催されました。
*会場は後に北海道に変わってしまいましたが。
この一発勝負で男女上位2名の選手が自動的に代表内定。
残り1名は第3位の選手が暫定的に候補者。
(派遣タイム等あるため厳密には違いますが)
しかし、東京マラソンを含む、3つの大会で日本記録(男子は2時間5分50秒)を更新した選手がいた場合、その方が繰り上げ当選する。という仕組みになっています。
(東京マラソンが1番記録が出やすいと言われています)
MGCの結果は、
1位中村匠吾選手(2時間11分28秒)、
2位服部勇馬選手(2時間11分36秒)でした。
あの炎天下の一発勝負で結果を残すとかむちゃすごいです。
でもね、
おもしろいのは、MGCの男子の第3位に大迫選手が入ったということです。
(当事者は全然おもしろくないと思いますが...)
日本では、フルマラソンも人気なスポーツですが、
おそらく1番人気な長距離競技は、
毎年正月に実施される大学箱根駅伝ではないでしょうか。
そのスーパースターであり、
同学年のライバルである、
元早稲田大学の大迫傑選手と、元東洋大学の設楽悠太選手が
フルマラソンに舞台を変え、お茶の間の人気者になっているわけです。
人気なだけではなく、実績もとんでもない!
設楽悠太選手が、
2018年の東京マラソンで2時間6分11秒の日本記録を出したかと思えば、
約7カ月後に大迫選手が、
シカゴマラソンで2時間5分50秒の日本記録を出したのです。
名実ともに超すごい!
話を戻しまして、
MGCの結果のなにがおもしろいかというと、
MGCで大迫選手が3位に入賞したということです。
当時の日本記録保持者も大迫選手であるため、
このままいけば、大迫選手が3人目の代表に内定します。
しかし、
設楽選手がMGCでは結果を残せなかったため、
東京マラソンにすべてを懸けて挑んでくるわけです。
(想定外の気温により後半失速してしまいましたが、MGCでのあの大逃げはまじですごかった!)
それを踏まえて、
大迫選手には2つの選択肢があります。
①誰も日本記録を更新しないと信じ、1年がかりで東京オリンピックに向けて調整する
②東京マラソンで自己ベスト更新を目指し、代表を内定させる
結論からいうと、
大迫選手の決断は②
世間では、
・ナイキの高性能厚底シューズの登場により、日本記録更新が出やすい
・ライバル設楽悠太選手の存在
等、様々なことが言われていますが、
「ただ誰にも負けたくないから」と、
本人はむちゃんこかっこよい理由を言っています。
かっちょ良すぎる!
ということで、
3人目の代表の座を懸けて、
2選手のガチンコ対決が見られるわけです!
うーん。
考えただけで興奮します!
さて、興奮を落ち着かせるために、
1回脱線して、くだらない話をします。
私と東京マラソンにあるちょっとした関係についてです。
ほんっとーーーにちょっとした、しょうもないものですがww
当時の石原都知事により、
第1回東京マラソンが開催されたのが、2007年2月19日。
私は高校2年生でした。
実施にあたり、大勢のボランティアが必要で、
都立高校に通っていたということもあり、
ボランティアの募集がありました。
実はそれに参加したんです。
裏方でレースなんてまったく見れなかったし、
雨で寒くてむちゃ大変でしんどい1日でしたw
ね?
本当にくっだらないつながりw
月日は流れ
2012年4月。
東京都の教員になりました。
初任校で
副顧問を任された部活動が偶然、
毎年東京マラソンの沿道応援という公式な活動を行っていたのです。
そこで、再び東京マラソンと縁を持つことになります。
なっつかしーと思うと同時に、
ランナーはマラソンなんてしんどいことなんで好き好んでやってんだろう
頭おかしいんじゃないかな
って感じでしたw
そして、
2016年4月
2校目に異動します。
そこで、
ゴリラ先輩によるパワハラで、
ランニング生活が半ば強制的に始まりました。
(高校2年のとき、学校のマラソン大会練習中に脱水症状で倒れ、救急車で運ばれ入院したトラウマがあるので、まさか自分が長距離を走るとはって感じですw)
そこからほぼ毎日、
年間3000km以上走ってるんだから不思議なもんですよねーw
とは言っても、
現在は、辞め時がわからず、ただダラダラ走っているだけなので、
全然速くはありません。
参考までにいうと、
2カ月間禁酒して、人生初の食事制限をして初めて出場した大会であるハーフで90分。
そのノリで何の準備もせず出場したフルで4時間8分
というのが私の記録です。
サブ4ですらないという、ふっつーに平凡な、
いやむしろへぼい記録です。
(サブフォーは全マラソン人口の20%と言われ、ある種のステータスです)
ハーフの練習をむちゃしてて90分で走れたから、
フルではなんとなく、サブ3.5を目指しそのペースで行ったら
25km過ぎたあたりからしんどすぎて歩きましたからね。
100人以上に抜かれましたw
レース中に、完全なるエネルギー不足になり、立ち止まってメロンパンを2個ガチ食いしたしw
記録証をその場で破って捨てるほど、あまり良い思い出ではないですww
練習しないでフルはやっちゃダメ。
ハーフとは完全に別種目。
...けどいつかリベンジしたい!
再びだいぶそれました。。
そんなこんなもあり、
ゴリ先輩たちと、
2019年の東京マラソンに応募していたんです。
抽選にハズレ出られませんでしたがww
これが私と東京マラソンのつながりのすべてです。
ね。
くっそしょぼいでしょw
ということで、
私との関係はどうでもよいですが、
今年の東京マラソンむちゃ楽しみにしていました!
(PNGからでもYouTubeで観戦できました!)
結果は、、、
大迫傑選手の日本記録更新!!!
かっこよすぎる!!!
決して簡単なレース展開ではありませんでした。
一人で走る時間帯が長く、精神的にもかなりきつかったことでしょう。
だからこそ、
あの涙で泣きました!!!
まじで感動した!!!
大迫半端ないって!!!
タイムはというと、
2時間5分29秒!
はやっ!!!
ちょっと待って。
2時間5分29秒ってことは、
2×60×60 + 5×60 + 29 = 7529秒。
7529秒 ÷ 42.195km ≒ 178.43秒/km
すなわち、
2分58秒/km
ということですね!!!
まじか!!!
時速20km以上だからね!?
50m換算だと8.9秒。
一般人のほぼほぼ全速力でしょ。
それを42.195km
・・・異次元過ぎる。。。
どんなもんか体感したい人は、
ジムに行ってみましょう。
一般的なジムにあるトレッドの最高速度が、
時速20kmです。
(18のものもありますが。体験するときは怪我に十分注意してください。)
私は9kmダラダラ走ったあとに、
ラスト1kmをトレーニングとしてこの速度でたまに走りますが、
それが限界。
500mくらいからまじでしんどくなります。
私は心拍数が上がっている状態からじゃないと走れないです。
だってさ、
1500mを5分切るのって割りと限界じゃない?
それすら私みたいなへっぽこランナーにとっては、
少なくとも1カ月は準備期間をいただかないと走れませんw
それより俄然速いペースってことだからね。
特に、
昨年先輩サブスリー隊員と出会い、
調整方法を聞いて、
一緒に走った経験があるからこそ、
余計すごさがわかる。
その方は、
私と同じハーフ90分の状態から、
フル3時間を達成するまでに約2年かかっていました。
(PNGのどこまでもとれる直線で死ぬほど走りこんだみたいですw)
食事管理を徹底していましたし、
曜日ごとに、30kmの日、インターバル走の日、10km40分の日とメニューを決めて淡々とやっていましたし、
ラン後には、毎回青山学院大学の体幹トレを自分なりに改良してやってましたし、
フォームチェックも録画して定期的にやってました。
それよりも約1時間速いとか。
やばいやばい。
(サブ3で4分16秒/km)
話が二転三転し、
無駄にかなり長い記事になってしまいましたが、
それだけ興奮し、感動しているということです!w
大迫選手。
自身を鍛えぬくために、
MGCの敗北から、
新しいことに挑戦したい。
3位じゃなくて1位になりたい。
と、
見知らぬケニアという途上国に活動の拠点を移し、
標高2400メートルの地で黙々とトレーニングをしていたみたいです。
あれだけの実績がある人がかなりすごい決断ですよね。
「9月に(MGCで)3番になってから1人苦しい戦いだったんですけど、、しっかり走れて良かったです。」
インタビューで涙ながらに答えたこの言葉にすべてが詰まっていた感じがします。
本当におめでとうございます。
感動をありがとうございます。
東京オリンピックでの走りにも期待しています!!!
そいえば、
女子の一山麻緒選手もすごかった!
日本歴代4位となる2時間20分29秒の大会新記録で優勝。
国内のレースにおける日本選手の最高記録でもあります。
(1位は野口みずき選手2時間19分12秒、2位渋井陽子選手1時間19分41秒、3位高橋尚子選手2時間19分46秒 いずれもベルリン)
22歳という若さのため、今後日本新記録を出す可能性も十分にありますね!
オリンピックでメダルを取ってほしい!
推しの設楽選手。
結果は残念でしたが、ナイスランでした!
かっこよかった!
また来シーズン日本新記録に期待しています!
一般参加予定だった方、
せっかく当選したのに残念でした。
来年に出場権が繰り越されるらしいので頑張ってください!
2022年、機会があったら一緒に走りましょう! w
・・・
結びに、
返金規定だからしょうがないとはいえ、
返金しないくせに、賞金は出すってなんか変な感じするんだよなー。
決して賞金を出すことが悪いと言っているわけではないです。
むしろ大迫選手の1億円は少ないぐらい。
でも、なんか違和感。
最後に愚痴るww
いつも以上に論理的でない記事になってしまったww
0 件のコメント:
コメントを投稿