5月11日、
在パプアニューギニア日本大使館から最新情報についての連絡がありました。
今日に至るまでの経緯とともに、PNGの現状を報告させていただきます。
まず、以前報告した通り、
4月16日に新たに5名の陽性患者が確認されました。
(キウンガのあるウエスタンプロビンスで3例確認されたときのやつです。)
4月16日に新たに5名の陽性患者が確認されました。
(キウンガのあるウエスタンプロビンスで3例確認されたときのやつです。)
その後、
実は、4月22日(水)
8例目となる陽性患者が東ハイランド州において確認されています。(同州出身の45歳女性)
幸いにも、
それ以降感染が確認されていなかったため、
4月29日(水)マニング警察長官が国家緊急指令を発表し、
首都圏地区及びセントラル州における各種規制を以下の通りとしました。
首都圏地区及びセントラル州における各種規制を以下の通りとしました。
・警察長官による別途の指示が無い限り、首都圏地区及びセントラル州における夜間外出禁止令を発動しない(夜間外出禁止令を解除する)。
・有効な酒販許可証を持つホテル、レストラン、スーパーマーケット及び卸売業者を除き、国家非常事態宣期間中は何人も酒を販売してはならない。
・スーパーマーケット、ガソリンスタンド、港、空港、ホテル、銀行、薬局、健康管理業者及び営業が許可されている販売店を除き、全ての形式の集まりを禁止する。
・集会は最大4人までとする。
・スポーツ等運動する場合は4人を上限とする。
・宗教活動は引き続き実施可能だが、1.5メートル以上の社会的距離の確保、手洗いの徹底等、警察長官が勧告する全ての衛生基準に従うこと(ただし、全国及び州レベルの教会集会等は禁止する)。
・賭博場、ナイトクラブ、パブ、スポーツ・観劇・文化イベントのチケット販売施設(或いは施設の一部)を閉鎖する。
・全ての公共交通車両及び船舶は、許容乗客数よりも5人少ないことを条件として、運行することが出来る。
・タクシーは乗客2名までを条件として、運行することが出来る。
・これまで発表された国家緊急指令は、本指令による定めが無い限り、引き続き適用される。
かなりの規制緩和ですね。
もともと守られていたのかはかなり怪しいですけどw
そして、5月11日(月)
陽性と診断されていた8名全員の陰性が確認されました!
ということで、現時点では、
「PNG国内には一切のウイルスが存在しない」ということになります!!
教育活動も、
大学は4月27日(月)から、
小中高等学校は5月4日(月)から再開しております。
本当に良かった!!!!
7月上旬に再派遣の可否決定だから、
あと2カ月あればチャンスあるかな!?
と安易に思ってしまいましたが、
それは世界の情勢次第ですね。
実際、
5月12日に外務省から連絡がありましたが、
以下の13カ国で危険情報レベルがレベル3(渡航は止めてください)
に引き上げられました。
(アジア)モルディブ
(中南米)ウルグアイ、コロンビア、バハマ、ホンジュラス、メキシコ
(欧州)アゼルバイジャン、カザフスタン
(アフリカ)カーボベルデ、ガボン、ギニアビサウ、サントメ・プリンシペ、赤道ギニア
・・・JICAボランティア派遣国多数。
だから、例えPNGで終息に近づいていても、
全世界で移動があったらわかんないよね。
我々が再赴任したあとに、万が一蔓延しちゃったら、、
と考えるとおそろしいですね。
どういう扱いを受けてしまうんでしょうか・・・。
避難帰国前に差別を受けた同期に、
改めてどのような差別を受けたか聞きましたが、
本当につらい。
信頼していた人、同僚や友人からもそういう扱いを受けるなんて。。
というより、
現地の人からしたら、
「普通に来んなよ。」
「ボランティアなんて欲してねぇよ。」
って感じかもしれませんね...
複雑な感情です。
話は変わりまして、
PNG国内では、このタイミングで、あることにも同時に挑戦しています。
それは、
「ブアイの販売禁止、移送禁止」です。
ブアイ(ビートルナッツ)とは、
覚醒作用のある嗜好品のことです。
PNGが治安悪いと言われている2大要因の1つです。
もうひとつは、ワントク文化。
(話が長くなるのでむっちゃ簡潔に言うと、ワントクとは同郷愛、部族間の対立ですw)
学校の敷地内では禁止されているため、みんな控えていますが、
昼休みや登下校時、一歩敷地外へ出ると、同僚みんなブアイをやっていましたw
PNGのなかでかなーり優秀な同僚がそうなので、
町の人たちは朝っぱらからみんなブアイです。
それだけ、中毒性があり、一歩間違うと人を狂わせる嗜好品。
ケンカや犯罪の原因となっています。
それを廃止する!
そんなことができんのか!?
PNG隊員みんなで、
「どーせ無理だろーなー」と思いながら静観しておりましたw
その結果、5月11日の連絡によると、
ブアイの販売・移送禁止に起因した、警察と住民による衝突が数件発生している模様です。
5月8日(金)夜には、
首都の空港の北側で、酒に酔った非番のPNG軍兵士が警察官を殴打し殺害。
翌日には、
同地区で、警官と軍人による銃撃戦が発生したみたいです。
・・・まじか。
全然笑えない。
ちょっと平和ボケしてました。
私の任国は、
JICA派遣国のなかでもトップクラスに治安の悪いPNGでしたw
思い出した。
コロナウイルスでストレスが溜まっているなか、
嗜好品まで禁止してあげないでくれ。
せめて今は。
みんな平和でいてくれ。
いろんな意味で戻れなくなるから。
全世界が平和になりますように。
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