2019年11月11日月曜日

53 PNGの課題

突然ですが問題です。

このブッシュ(茂み)の中になにがあるでしょう。

そこにPNGの課題が潜んでいます。






私は大学の卒業と同時に一人暮らしをはじめました。

途中で引っ越しもしたため複数のマンションに住んでいたわけですが、

私が物件を選ぶうえでいくつかこだわるポイントがあります。


あ、

もちろん、PNGではなく東京の話としてくださいね。

そのため、蛇口をひねったら雨水ではなく水道水が出ることとかそーゆーのは除きますw



いわゆる一般的な

・スーパーやコンビニが近くにあること

・日当たりが良いこと

・バス、トイレが別であること

・2階以上であること

・屋内に洗濯機が設置できること

・最寄り駅へのアクセスや治安等を含めた立地


のほかに私がこだわりたいことは、

・キッチンに調理スペースがあること

・毎日ゴミが出せること

です。


東京の一人暮らし用だと、調理スペースのある物件ってあまりないんですよ。

別に料理をしょっちゅうするわけではないんですが、

皿を乾かすスペースすらないので、むちゃストレスでキライです。

シンクもむちゃせまいし。



まーいーや。


今回の話のテーマは後者です。


私は、ゴミを家の中に置いておきたくないんですよ。

すんごく嫌。

虫が出るから。

だから、ゴミ置き場があって、ゴミ収集日に関係なくゴミを出せるところ以外には、できれば住みたくないんです。


しかし、

キウンガにもうかれこれ6週間ぐらい住んでいますが、(10月30日現在)

実はゴミの処理の仕方がわかりませんでしたw



キウンガ派遣当初、

「ゴミは生徒に処理させるから、とりあえずここに溜めておいて」

と校長に言われ、

屋外の敷地内に溜め続けていました。

律儀に。


うん。

はたから見たらゴミ屋敷です。


それがすんごくいやで、

校長にゴミを処理したいと何度か言っても、

今度生徒連れてくねー

と、はぐらかされるし。。。



ゴミと言えば、

東京だと、最近は減ったなーと思いますが、

カラスがやっかいですよね。

あとはネズミとか。


ここPNGでやっかいなのは、

「イヌ」です。


何がやっかいかというと、

すごぶる嗅覚が良いせいで、

生ゴミを出したら、必ず食い荒らされるのです。


ニオイのついたラップを出すだけでも。

ビニール袋を何重にしても。


まじでめんどくさい。

おまけにPNGのイヌは人を追いかけるし噛むし。
(キウンガのイヌは噛みませんが)

あと、きったねーしw

食い散らかされたあと
汚くてすみません。


知っています。

生ゴミを出すなってことでしょ。


でもさ、

実際、無理じゃね?

家にこそ置いておきたくない。


ちなみに、

現地の方はどう処理しているかというと、

その辺にポイ捨てをします。

イヌが処理するから。

骨ごとバリバリ喰ってます。
(あの咀嚼力があれば人間なんてイチコロだと思います。怖い。)


なんだ、便利じゃん。

と、一瞬思ってしまいましたが、違います。


逆です。


イヌがいるから、生ゴミをポイ捨てできるんじゃなくて、

イヌがいるから、生ゴミをきちんと出せないんです。

PNGにいると感覚がおかしくなってくるw



まーそんなこんなで、

6週間ですから、大量のゴミが出るわけです。

ビニール袋18個くらいかなw


これでも私なりに精一杯頑張ってコンパクトにまとめているつもりです。

小さいものは複数個を大きいビニール袋にまとめていますし、

イヌに食い荒らされるたびにきれいに縛り直しています。

何度みじめな後処理をさせられたことか・・・。


最近は、

なるべく生ゴミを出したくないから、

少々の芯や骨は頑張って噛み砕いて飲み込んでいますw


どうしても無理なやつは、

郷に入っては郷に従えということで、

イヌに与えていますがw



それが本日(10月30日)

ついに処理をすることができました!



いつものように勤務後、

ランに行こうとしていたら、

うちの柵の前にちびっ子が4人。


なんだたかりか?

と思ったら違いました。

「ミスター、ゴミ捨ててあげようか」って。

まじ!?

疑ってほんとごめん。

うん!

2つ返事でお願いしました。


どこに捨てにいくんだろうと思ったら、、、

家の裏のブッシュへ!

**ここで記事の冒頭に戻ります。



ん?

と思っていたら、

あれよあれよのうちに18袋すべてあのブッシュの中に消えてなくなりました。。。



・・・うん。

複雑すぎ。


好意でやってくれたからありがとうとしか言えない。

しかも私のゴミ。


なんだこのもやもや感は。



ここPNGでは環境問題が国家レベルの課題になっています。

課題だと感じている方は本当にごく一部ですが。


以前、先輩が詳しく記事に書いていましたが、

PNGのゴミ処理方法は自然に還す(ポイ捨てして自然に還るのを何年も待つ)ということを除いて、

「燃やす」一択です。

燃やす場所はゴミ処理場はもちろんながら、

一般家庭でもです。

毎日昼夜問わずいたるところでやばいニオイのする煙が上がっています。

走っているときにやられるとつらい。

火事にならないのかな。


ゴミはゴミ箱に捨てるという根本的な考えをそもそも有しておらず、

ゴミ箱の絶対数も足りず、

すべてのものを平気で路上に捨てる彼らです。

タウンや職員室等でたまに見かけるゴミ箱の中には、

紙もプラスチックも生ゴミも缶も混在されています。

分別とかそういう概念はありません。


うん。


ひと昔前まではよかったと思いますよ。

PNGは農業大国です。

自給自足の生活をし、

食べ終わったゴミをその辺に捨てても、自然に還るものしかなかったでしょうから。


でもいまは違います。


同期がOISCAでビレッジステイ(ホームステイの村バージョン。私はピジン語の先生の家に泊まったやつ)に行った際に、

OISCA周辺では裕福で良識がある方の家に泊まらせていただき、

そこで、その方が、この国では環境問題がいま本当に深刻なんだ!

と、熱弁しながら、飲み終えたコーラの空き缶を路上に投げ捨てたというエピソードを教えてくれ、

あ、この国ではそう簡単には解決しないな。

と、強く思ったことを思い出しました。


ゴミ。

生きていれば必ず出てしまうものですね。


でも、きちんと処理するにはすごくお金がかかってしまいます。


そこにお金を費やせるほどの余裕がなく、

彼らにとっては優先順位が低く、

彼ら自身がそこまで望んでいないことも十分わかります。


が、

アメリカの犯罪学者が提唱した、割れ窓理論からもわかる通り、
(Wikipediaのリンクを張っておきます)

見過ごしても良いような、ささいことではないと思うんだよなー。

こういうところから始めなければいけないんじゃないかなー。

多くの教育系隊員が率先して始めている通り。


本校はと言うと、

行事ごとの度に教師主導のもと大掃除をし、綺麗にしています。

直近では、卒業式前に学校の周りのゴミはゼロになりました。

やればできる子たちなんです!
(翌日には大量のゴミが落ちているということはとりあえず秘密にしておきますw)


なんとかならないかなー。

どういう指導やアプローチをすれば良いかなー。


と、思うと同時に、

次回また我が家のゴミが溜まったとき、どうすればよいのだろうか・・・。

と悩んでいます。

きれいさっぱり

普段はこんな感じで溜めています。
すでにひとつw

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